【朝は憂鬱、夜は元気を繰り返す】うつ病の日内変動について
うつ病と聞くと、一日中気分が落ち込んでいるイメージを持つかもしれません。
ですが、うつ病の症状には【日内変動】というものがあり、朝~午前中に気分がすぐれず、夕方以降になると元気になるという人が多いようです。
私もその典型でした。
まだうつの診断も自覚もない頃。
朝、目覚ましの時間にはちゃんと目が覚めます。
それでも、なぜか、自分ではどうしようもない感じで、ベッドから出られません。
仕事に行くための身支度も何もできる気持ちにならないんです。
特にいやな仕事が待ってるとかではありません。
とにかく、眠いというかだるいというか、憂鬱で、何もする気になれず、なんとかして仕事を休むことしか考えられなくなってしまいます。
それで午前休やら全休やらをしてしまうんですが、この後、夜になると日内変動のワナに陥ることになります。
どんなに気分が悪くて寝込んでいても、夕方くらいになるとだんだん元気が出てくる。
なに??私ぜんぜん元気じゃん、みたいな。
お酒のんでテレビ見てケラケラ笑えるくらい。
そして思うんです。
「あぁ、私こんなに元気なのに、なにやってんだ…
朝、あの時もうちょっとだけ頑張ってたら出社して仕事できたのに!!
結局はただ眠くてずる休みしただけだ、あぁ最低」
と。
だから反省して、「明日こそはちゃんと起きて会社行くぞ~!」って心に誓って寝る。
なのに翌朝になるとまた起きられない。
- 朝気分がすぐれないので仕事を休む
- 夕方からなぜか元気になる
- 「仮病でズル休みしてしまった」と自分を責める
- 反省して明日こそはと心に誓う → 1に戻る
これを繰り返すことで、自分を責める気持ちがどんどん膨らみ、自己嫌悪に陥っていきました。
その後、心療内科でうつ病と診断され、うつ病について色々知っていく中で、日内変動のことも知りました。
しかし、うつ病と診断され、日内変動の存在を知った後でも、「自分は甘えているだけの怠けもの」だという疑いを捨てられなかった私は、このループから抜け出すことができず、ずいぶんと心の症状を悪化させていたと思います。
自分が心の病気だと認めるのは難しいことです。
でも、まず自分の状態を受け入れなければ、回復へのスタートを切ることも難しくなってしまいます。
そのためには、適切な診断と周りのサポートが重要だと思います。