【再発のリスクと闘いながら】うつ病と仕事(その①)【私の働き方改革】
うつ病がきっかけで仕事を辞めてしまう、という話はうつ病患者の話としてよく聞きます。私もうつ病で退職し、長い間休養していました。そしてなんとか病状が回復し、いよいよ社会復帰しようとしたとき、次は決して同じことを繰り返さないよう、自分の仕事や働き方について将来像をじっくり考える必要がありました。私の働き方改革とでも言いましょうか。
うつ病の再発率は高い!
休養期間を経て症状も落ち着いてくると、社会復帰を考えるようになるわけですが。
ここから、うつ病の再発リスクとの闘いが始まります。
実はうつ病の再発率はとても高く、50%とも60%とも言われています。そして二度目の再発では70%、次は90%と再発率は上がっていき、繰り返していると慢性化してしまう可能性があります。なんとも恐ろしい!
再発におびえながらの社会復帰
社会復帰第一弾として私が選んだのは、6日間という短期の派遣の仕事でした。短期であれば終わりが見えているので、プレッシャーが少ないと考えたからです。
大手企業の人事部門で、大学生から送られてくる大量のエントリーシートを仕分けするという単純作業でしたが、毎日決まった時間に身なりを整えて出勤し、他の社会人と一緒に何時間も仕事をするということが本当に久しぶりでした。
久しぶりすぎて、すごく緊張して、少ししんどかったことを覚えています。性格のせいなのか、病気の後遺症なのか、決まった時間に何かしなければならない場合、その時間が迫ってくるのをすごくプレッシャーに感じてしまうんですよね。
この仕事はたまたま午後だけだったので時間の余裕がありましたが、これが朝だったとしたら、もっと辛さを感じてしまったかも知れません。
うつ病経験者にマッチする働き方とは
なんとか無事最初の仕事を終え、仕事に対して少し自信がついてきた私は、短期の仕事なら何でもいい訳ではなく、将来を見据えて次の仕事内容を選ぶことにしました。
社会復帰第一弾の仕事をしてみて、やはり毎日同じ時間に出勤することが私にとって大きなプレッシャーになるということを実感したので、それを避ける働き方はできないか、ということも考え始めました。
そこでまずは、将来続けられそうな仕事、働き方をイメージしてみました。重要視したのは次の点です。
・再発のリスクはできるだけ低くしたい!
・万が一不調で一時的に働けなくなったとき、キャリアへのダメージが少ない方がいい
・これまでの経験はなるべく無駄にしたくない
そしてたどり着いたのが、在宅フリーランス翻訳者を目指す!ということでした。
在宅でフリーランスという働き方は、うつ病の再発リスクにおびえる私にとって最適な将来像と思えました。
在宅のメリット
・出勤時間に追い立てられることがないので、朝のプレッシャーがない
・時間に自由が利くので、朝調子が悪ければ午後から夜など、作業時間をシフトできる
フリーランスのメリット
・仕事内容や仕事量をある程度自分でコントロールできる
・もし一時的に仕事ができなくなったとしても、一時休業して、良くなったら再開すればいいので、会社に就職してまた退職するのと比べるとキャリアへのダメージが少ない
そして、外国語学部出身の私はある程度英語に自信がありましたし、システムエンジニアの経験を軸にして、IT分野の実務翻訳者になれるかも知れないと。
こうして在宅フリーランス翻訳者を目指し、次のステップへと進み始めたのでした。
つづく…