【うつ病とは】やる気が出ない、楽しめない、眠れない！心と体の症状
「心の風邪」とも言われるうつ病。近年は患者数も増えていて、決して珍しい病気ではなく、誰でもなる可能性がある身近な病気です。
医学的には、脳内の神経伝達物質の働きが低下することが原因と言われていますが、うつ病の仕組みはまだ完全に解明されてはいません。
ストレスが大きく関わっていることは確かですが、悲しい、つらい出来事だけではなく、独立、結婚といった一見明るい転機をきっかけに発症することもあります。
最初のうちは本人にも気づきにくく、いつの間にか悪化していることもあるので、おかしいなと思ったら早めにクリニックに相談に行くことをおすすめしたいです。
うつ病の症状・特徴
うつ病は、例えるなら、脳（心）のエネルギーが少なくなってしまっている状態。
症状は、心にも体にも表れることがありますが、両方に症状が出る人もいれば片方にしか症状がない人もいます。
これという決まった原因はなく、さまざまなことが原因になる可能性があるので、自分で判断するのは難しいです。
心の症状
やる気が出ない、落ち込んだ気分
うつ病の代表的な症状です。何をするにも億劫で、仕事や学校に行けない、人と会いたくない、悲しい気分が続く、などのマイナスな感情が続きます。
私の場合、最終的には会社を辞めることになってしまい、そのことに落ち込んでいた日々もありました。でも、辞めたことで焦りから解放された部分もあるので今は後悔していません。
興味がもてない、楽しめない
趣味や人付き合いなどに興味がなくなる、良いことがあっても喜べないなど、周りのことへの関心が薄くなる症状です。新しいことに関心を持てないだけでなく、長く楽しんでいた趣味でも楽しくなくなってしまいます。
私は長い間ピアノを趣味にしていましたが、闘病中我が家のピアノはホコリをかぶっていました。
不安感・あせり
悲しい気持ちが続き、楽しいこともなくなり、将来に明るい希望が見えなくなると、何をしても「うまくいかないんじゃないか」と不安がつきまといます。
私も「早く治さないと申し訳ない」「これ以上迷惑をかけたら見捨てられてしまう」など、焦りの気持ちに悩まされました。
消えてしまいたいという気持ち
今までならできたことが思うようにできなくなり、自信を無くしてしまうため、「こんな自分で申し訳ない」と自分を責めるようになります。自分を責めていると、いつかその状況から逃げたいと思うようになります。
「遠くに行きたい」「消えてしまいたい」と楽になりたいと思うところから始まり、さらに進むと死について繰り返し考え、最悪の場合自殺を計画するなど危険な状態になることがあります。
私の場合は「この世から消えてしまいたい」という気持ちが長く続いていて、夜な夜な泣いていました。
体の症状
不眠・過眠
うつ病になると、眠れない・眠りが浅い・夜中や朝早くに目が覚める、などの不眠の症状が出ることが多いです。
また、逆に過眠の状態になる場合もあります。
私の場合、朝一度目は覚めるけど起き上がれず、夕方頃から元気が出てきて活動し、深夜になると不安感や焦燥感に襲われてなかなか眠れず…という感じの日が多かったです。
動悸・息苦しさ
うつ病は自律神経に関する不調を引き起こすことが多く、動悸・息切れや息苦しさ、他にものどの渇きやめまいなどを感じる場合もあるそうです。
私の場合、病院で名前を呼ばれるのを待っている時や、久しぶりに人と会わなければならないようなとき、動悸がして苦しくて困ったことが何度かありました。
