すもももももも

無理しない。頑張りすぎない。

【長引くうつ病との闘い】退職~社会復帰まで

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ついに会社を辞めてしまいました。

無職になってしまいました。

 

無職になることを決断できたのは、夫の存在が大きいです。
病気を理由に診断書があって退職した場合、傷病手当というお金が最長2年間出るので、しばらくの間心配いらないのですが、2年過ぎたらいきなり無収入です。 

前回の一時休職のとき、職場復帰の予定が近づくにつれて焦りの気持ちが出てくるのを実感していました。もしも期限が来てしまったとしても、いざとなれば夫がいる、という安心感は大きかったですね。 

 

心療内科に通いつつ、抗うつ薬睡眠薬を利用しながら、休養に専念しました。
しかしこの頃もまだ心のどこかで、
「私は本当にうつ病なのか? 病名に甘えているだけなんじゃ?」
と思っていたんです。

そんな日々が半年、1年、2年と続いても病状はなかなか好転しませんでした。
病院で出される薬もよく変わり、量も増えたりして、正直どれが効いていてどれが効かないのか、もうよくわからなくなっていて。

「こんなに長い間回復しないなんて、やっぱりうつ病ではないのかも。きっと休みすぎて怠け根性がついてしまっただけなんだ…」

そう考えると悔しくて、申し訳なくて、眠れなくて、深夜になるとよく泣いていました。

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通院を始めて2年以上過ぎた頃、私はもう通院をやめたいと考えるようになりました。

 夫にそのことを相談しました。すると、
「今は薬を飲んで無理に元気だして会社に行く必要もないし、そもそもあまり効果感じてないなら、試しに薬飲むのやめてみてもいいんじゃない? 元気が出なかったら、家で寝てればいいじゃん」
「夜だって、眠れないなら起きててもいいし、日中眠かったら寝てもいいんだから」
と言ったんです。

 

ああ、そうか。そうだ。
今は頑張って元気になろうとしなくてもいいんだ。
眠れるときに寝て、泣きたいときは泣けばいいんだ。
そのままに任せればいいんだ。

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そう思ったら、なんだか肩の荷が降りた気がして、すごくホッとしました。
※私の場合はこれでうまくいきましたが、薬を勝手にやめるのは危険な場合があるので、おすすめはしません。まずは主治医に相談して指示に従ってくださいね。

こうして、少しずつ服用する薬を減らしていき、もう飲まなくてもいいかなーと思えるようになってくると、私の状態も落ち着いてきた感じがします。

 

傷病手当の給付が終わる頃、試しにいくつかの派遣会社に登録した私は、短期の仕事を数件行い、少しずつ自信を取り戻していきました。

派遣でお世話になった翻訳会社で気に入ってもらえたのか、短期だった契約を延長していただき、私は翻訳業について勉強することができました。

この時期に翻訳スクールにも通い、本格的に翻訳者になる道へ進むことになります。

 

翻訳者という仕事は、フリーになれば在宅で仕事ができるので、朝決まった時間に起きて出かけることにまだプレッシャーがあった私には最適と思われました。また、将来子供ができた時のことを考えても、在宅でできる仕事は魅力的でしたから。

こうして、派遣期間の終了後、やっとフリーランス翻訳者として、社会人として再スタートを切ったのでした。