すもももももも

無理しない。頑張りすぎない。

【うつ病は恥ずかしい?】うつ病に対する偏見・先入観【変に気を使われてしまう】

f:id:OKmishmish:20201016111502j:plain


近年はうつ病患者が増えてきていると報道されることが良くあります。患者数は確かに増えているかも知れません。

でも思うに、一昔前なら「私はうつ病です」と表立って言えなかった人たちが、最近うつ病が認知されてきたこともあり、言い出しやすくなってきていることも影響しているのではないでしょうか。

私がうつ病に苦しんでいたのはもう10年以上前のことなので、今と比べればまだ認知度も低かったと思います。実際、不調が続いて初めて心療内科を受診したとき、先生は診断書に「自律神経失調症」という病名を書きました。

うつ病って書かれるのは嫌かも知れないから、自律神経失調症って書いておくからね」

と言っていました。うつ病という病名が、見る相手によっては変な誤解や偏見を生む可能性を考えてくれたのでしょう。

また、症状が治まって社会復帰を果たし、落ち着いたと判断できてから妊娠・出産しましたが、妊婦検診で問診票にうつ病の病歴を記入すると、思いがけず変な気遣いをされたこともあります。

ひととおりの検査が済み、診察室を出ようとすると、看護師さんが手招きしながら小声で私を呼び止めました。なんだろう?と思って近くへ行くと、看護師さんは問診票に書かれた「うつ病」のところを指さし、聞こえるか聞こえないかくらいの声でコソコソと、「ここの、これはもう大丈夫ですか?大丈夫ですよね?」と確認してきました。私は「はい、大丈夫です」と答えて終わりましたが、

うつ病だったって人に聞かれたら恥ずかしいことなの?」
「普通のトーンで聞いてくれればいいのに」
と妙な居心地の悪さを覚えました。

うつ病が広く認知されてきたと言われる今でも、この病気をただの怠け病だと考える人がまだいます。心の病気というだけで特別視する人も残念ながら少なくありません。

そういう意味では「私はうつ病です(でした)」と大きな声で言うのは、まだまだ気が引ける場面も多いかも知れませんね。

私は、自分がうつ病であったことを敢えて隠すことはしないです。そして、この病気が特別なものではなく、誰でもかかる可能性のある身近な病気であることも伝えるようにしています。

病気が原因で偏見や差別を受ける人が、少しでも減っていきますように。